八尾ゲームクラブ紅巾党

八尾市で活動する無電源ゲームのサークルです。

GM嘘つき論

これはmixi日記にも書いているのでダブりますが、ご了承ください。

結論から言うと、TRPGにおいてGMはウソをつかなければならない。
それも上等な肉料理の如き。
TRPGは現実でない架空の世界の物語であるから、それは言葉は悪いがウソなのである。
空想を語る小説家のようなもので、尚且つ助演であり、監督でもある。
プレイヤーが想定外の事をしてくるのはあることなので、それに対応するため、GMはシナリオにない反応をする。
または、ストーリーを捻じ曲げちゃう。

シナリオには 『部屋の中に男がいる』とだけ書かれているが、「3メートル四方ほどの石造りの部屋の中には使い古された家具が散乱しており、一人の眼窩が落ちくぼんだ男が狂気の顔で天井を見つめている」 などとGMはプレイヤーに伝えるわけですな。
まあ、この場合はGMの脳内に書かれているシナリオなのですが。
僕はソードワールド2.0ではダンジョンシナリオをメインに遊んでいましたが、PCだけでなくプレイヤーに応じてモンスターの配置やダンジョンを変更することもシバシバだったりします。
こういった行為は許されてしかるべきだと考えています。
基本的に僕はPCにダンジョンをクリアーしてもらいたいし、グッドエンドで終わってほしいと思うからです。
これはあくまで僕の基本。応用も色々ありますし、バッドエンドになることもあります。当然、対立シナリオとかも作ります。
 
TRPGにおいて、僕はプレイヤーが楽しかったなら、僕も楽しいのです。

なお、ソードワールド2.0初GMはPC全滅でしたが、非常に楽しかったです(笑)。この時のプレイヤーさんのひとりは悔しくて、その日は眠れなかったと後に会った時に仰っていました。

でまあ、ウソなのですが、GMの言うことは全てにおいて正しい・正しくなるわけですが、世の中はそんなに甘くはありません。
確かにGMはウソを言ってはいけません。しかし、NPCは違います。GMが操るという存在ではありますが、シナリオの関係上ウソを言うこともあります。
PC同士を対立させたいシナリオだったなら、なおさらでしょう。
そこを見極めないとTRPGは楽しめない。
GMはTRPGのセッションにおいては神以上の存在! しかし、それは多面的なモノであり、虚実が入り混じっていると理解しなければならない。
経験則から言うと、対立型シナリオでウソの情報をプレイヤー(PCじゃなく)が信じちゃって、騙されていたと分かった時のテンションが下落したことがあります。
自己弁護させていただくとと、このプレイヤーさんは覚悟が足りていなかったわけど。
グラップラー刃牙において、プロレスラーのタフさは 『覚悟の差』 という言葉が出てきます。どんな技でも受け切るのがプロレスラーだと描かれていました。
TRPGゲーマーはどういったシナリオでも受け切らねばならないのです。これはGMもそう。避けてはならないのですよ。
だから、僕は『私は一向に構わんッッ!!!』の精神で臨んでいます。
 
最後にウォーロックという昔のTRPGサポート誌にあったQ&Aで誤植を指摘されたコメンテイターのひとりの名言で締めくくりましょう。

「私はウソは言わない! 間違いを言うだけだ!」